秩父銘仙とは秩父地域で作られている織物で、国の伝統的工芸品に指定されています。秩父銘仙は糸に型染めをするため、裏表がないように染色され、裏表のない生地ができあがることに特徴があります。また、経糸の型染めの色と緯糸の型染めの色との関係で角度によって色の見え方が異なる玉虫効果が見られる場合もあります。
裏表がないため、何度も仕立て直しができることから庶民の間に広まり、大正から昭和初期にかけて、女性の間で手軽なおしゃれ着として全国的な人気を誇りました。最盛期には養蚕業を含めると市民の約７割が織物関係の仕事に関わっていたと言われ、まさに秩父地域の基幹産業でした。

▲秩父銘仙

▲秩父銘仙

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